平成23年10・11月の特集コーナー

先生のオススメ本

10・11月の特集コーナーは、「先生からのお薦め本」です。 読書週間にあわせて、先生方にお気に入りの本を紹介して頂きました。 参考にしてどんどん本を読んでください。

図 書 委 員 会

[山下陽子校長先生のオススメ本]

『 わたしが明日殺されたら 』     フォージア・クーフィー  著
  同時多発テロ9.11、アフガン戦争、タリバンの抬頭、ウサマビンラディンの殺害・・・。イスラム教世界の明暗とともに、一連の不可解の出来事がアフガニスタンの紛争の中から、一人の聡明な女性の目を通して描かれている。
  イスラム教世界を生で感じる一冊。

[松井健一副校長先生のオススメ本]

『 銀の島 』     山本 兼一  著
  石見銀山の利権を狙って迫りくるポルトガル大艦隊、迎え撃つは・・・?日本を西欧列強の食い物にされないために立ち向かった歴史の表舞台には(フィクションなので当然・・・)登場しない人々。
  戦国時代に題材を得た一級のエンターティメントと小説で一気に読めました。

[園田哲郎先生のオススメ本]

『 心を整える~勝利をたぐりよせるための56の習慣 』     長谷部 誠  著
  一流プロ選手が書いた自己啓発書だが、エピソード中心に書かれていてとても読みやすい。「56の習慣」の多くは高校生にも実践可能で、このうちのいくつかでも心掛けると、みんなの人生がぐっと豊かになるだろう。「遅刻は努力を無駄にする」「外見は自分だけのものではない」などを読めば、先生達の日頃の指導が納得できるにちがいない。
  私は「整理整頓は人生の半分である」というフレーズがとても気に入った。

[森山和人先生のオススメ本]

『 幽霊人命救助隊 』     高野 和明  著
  自殺してしまった4人の幽霊が自殺しようとする人の命を救うという設定の物語で、「命」という重たいテーマでありながら、コミカルにテンポよく描かれていて、高校生にとっても面白く、読みやすいと思います。
  全体的に優しい雰囲気で物語がすすんでいく中で、「生きる」ということをしっかり考えさせられる本だと思います。

[氏平博之先生のオススメ本]

『 囲碁小町 嫁入り七番勝負 』     犬飼 六岐  著
  囲碁の得意な主人公が、ひょんなことから七番勝負で自分が負けたら好きでもない人に嫁入りすることになった。対戦相手はその時代の屈指の打ち手達で、勝負の駆け引きや心理描写が大変面白い。今でも碁聖と仰がれる天才棋士「本因坊秀策」も登場し、囲碁を知らない人でも十分楽しめると思う。
 

[矢吹仁志先生のオススメ本]

『 聖女の救済 』     東野 圭吾  著
  ガリレオシリーズ(推理小説)湯川学(大学の先生)が出した解が「理論上はあっても現実的にはありえない完全犯罪」という。
  殺人のトリックが最後の方まで???

[万代ユミ先生のオススメ本]

『 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 』      カーマイン・ガロ   著
『 スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 』    カーマイン・ガロ   著
 高校生にとってiPodでおなじみのアップルですが、亡くなられたスティーブ・ジョブズさんの考え方や残したものについて、この機会に再度知っておくのもよいと思います。
世界中の多くの人が花をたむけるスティーブ・ジョブズとは・・・。

[山本廣康先生のオススメ本]

『 現代語版古典文学 』     各々  著
  世の流れがめまぐるしく早いとき、言葉も外来語の多用の相俟って大括りに過ぎて行き、精神の機微を言い得る表現が乏しくなっています。説話から始めて随筆集へ。物語の最後に「源氏物語」完読を高校3年間の目標に定めたら如何だろう。

[松村將由先生のオススメ本]

『 フライ、タディ、フライ 』     金城 一紀  著
  まず、とにかく面白い。一気に読めます。そして娘のために、くじけそうになりながら、激しいトレーニングに耐えていく主人公の姿は、何かに挑戦しようとする時に読むとメチャクチャ、モチベーションが上がります。テスト勉強前、試合前などにどうぞ!!
 もちろん最初に言った通り、いつ読んでも面白いです。普段とがんばるぞと思った時合せて、通算3・4回は読んでいる本です。

[竹原永二先生のオススメ本]

『 KAGEROU 』     齋藤 智裕  著
  「水嶋ヒロ」という名前から最初は全く読む気はなかったのですが、嫁のすすめで読んでみるとテンポよく、ところどころに言葉遊び(ダジャレ?)もあり、楽しい本でした。
  この本には謎が一つあります。(気付かなくても本筋とは関係ないのですが・・・。)気付いた人だけが「あ~!!」となります。もし興味があれば、竹原まで。知りたい人には謎を教えます。(秘密で)

『 宇宙は何でできているのか 』     村山 斎  著
  「宇宙って何だろう?」という疑問を小さい頃に一度は考えたことがないでしょうか?
広大な宇宙の神秘を追っていくうちにいつしか、目には見えない狂小な(原子よりも小さな)世界へと進んでいきます。
読みやすく、難しい話もほとんどないので、宇宙に興味がある方はぜひ!!

[平原友紀先生のオススメ本]

『 声の網 』     星 新一  著
  ショートショートでおなじみの星新一の長編?小説。
  電話によって人々が支配されていく。誰もが気付いているが言い出せない。何か得体の知れない不気味さを感じながら、その反面、社会は平穏になっていく・・・。
  1970年の作品ながら、現代もしくは近未来にこんなことが起こるのではと考えさせられる作品。

[川村洋平先生のオススメ本]

『 国家の品格 』     藤原 正彦  著
  2005年に出版され、ベストセラーになりました。ユーモアあふれる表現で読んでいて楽しい上、日本人誰もが持っている豊かな感性や道徳性などを再認識させてくれる一冊!!
  日本に生まれたからには一読(ならず二~三読)すべし!!

[西田ひとみ先生のオススメ本]

『 太郎が恋をする頃までには・・・ 』     栗原 美和子  著
  「反省」ポーズの猿回し太郎と次郎の太郎さんの奥さんが書かれた本です。
  ぜひ太郎さんが書いた「ボロを着た王子様」とあわせて読んでほしいです。差別問題について、読みやすい本だと思うので、ぜひ読んでほしいと思います。

[船津洋子先生のオススメ本]

『 D列車でいこう 』      阿川 大樹  著
『 県庁おもてなし課 』     有川 浩  著
『 下町ロケット 』      池井戸 潤  著
  町や企業の再生を目指して、様々な工夫をする人々。「何だかこの頃、疲れるなあ」という人におすすめの痛快な物語。「行動すれば、何かを変えられる」と思わせてくれました。

[松村美紀先生のオススメ本]

『 アハメドくんのいのちのリレー 』     鎌田 實  著
  敵国の兵隊に銃で撃たれて亡くなったアハメドくん。最愛の息子を失った父親は悲しみをこらえ、病気で苦しんでいる子供たちのため、アハメドくんの臓器を提供します。敵国の人にまで・・・。
  平和の願いを込めた『いのち』のバトンの重さを感じてほしい一冊です。

『 ユリゴコロ 』     沼田 まほかる  著
   亮介が実家で偶然見つけたノートには、殺人にとりつかれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、事実を明からかにした手記なのか・・・。  ノートに書かれた内容が知りたくて、気になって、次々と読み進んでしまいます。
 恐ろしい展開の結末は、なぜかあたたかい気持ちになる不思議な恋愛ミステリーです!!